未来能
今の、未来の
みえないものをわかりたい
人間はつらい事ばかりである
何も考えない時が幸せである
そうやって逃げてもよい
しかし
こころがもやもやするときは考えるべき
向き合うべきである
辛い時こそ
言葉ではない
造形としての芸術を求める
なぜか
良い芸術は
立体的・時間超越的・構造的・同時的な
ポリフォニーですべてを語ってくれる
自己と他者・未来と過去・善と悪
すべてがこもっている
そこに
自分の内面のうまくいっていないところが
投影できる感じがある
うまくいかないことを客観視できる
自分は、それで世界をひもといていくことができる
そして自らリズムを生むことはできる
越境を通して人は気づく
自分がわかり、自分を大切にできる、だから愛せる
能楽はそれをさりげなくやってくる
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未来能では、 こころの奥深くにある「わからない」を立体的・同時的に写せる芸術である能楽の「面白さ」を伝えたいとともに、能楽の通して今の「わからない」を映す新しい脚本づくりを行う団体です。
Member
Isa Takeda
武田伊左|能楽師
能楽の流派の一つである宝生流能楽師の一人。平成2年生まれ。平成6年仕舞「絃上」にて初舞台を踏み、平成25年能「吉野静」にて初シテを勤める。 東京芸術大学在学中に安宅賞、大学院アカンサス音楽賞を受賞。
Isa Takeda is a Noh performer of Hosho Ryu Noh (one of the Noh school). She was born in 1990. In 1994 she performed her first stage in the dance “Minokami”.In 2013 she performed as the Leading Role for the first time in Yoshino Shizuka.
While attending Tokyo University of the Arts, she received the Ataka Award and the Graduate Acanthus Music Award
Kazuhiro Kajihara
梶原一紘|フルート
東京芸術大学を卒業後渡仏。フランス国立クレテイユ地方音楽院を修了後、パリ・エコールノルマル音楽院にて研鑽を積む。マグナムトリオのメンバーとしてイギリス、カナダ、韓国をはじめ演奏会やフルートフェスティバルに招聘され好評を博す。
Kazuhiro Kajihara went to France after graduating from Tokyo University of the Arts. After completing the National Creteil Regional Conservatory in France, he studied at the Paris Ecole Normale Conservatory. As a member of Magnum Trio, he has been invited to concerts and flute festivals in England, Canada, Korea, etc. and gained high popularity.
Koh Sahara
佐原洸|作曲
東京音楽大学、東京藝術大学大学院、パリ国立高等音楽院第一過程、第二過程の作曲専攻をそれぞれ卒業、修了。第82回日本音楽コンクール作曲部門入選。現在フランス国立音響音楽研究所(IRCAM)作曲研究員。
Ko Sahara is a Composer and Sound Désigner based in Paris. His works revolve around physical and acoustic perception in music listening and confrontation with the past and established materials. He is currently taking part in the IRCAM Cursus, after studying at the Tokyo College of the Music, Tokyo University of the Arts and Conservatoire National Supérieur de Musique et de Danse de Paris.
Takayuki Nakatsukasa
中務貴之|プロデュース
日本IBM 戦略コンサルティンググループ/コンサルタント。IBM Researchメンバーと協業し、最新技術を活用した新規事業立案や2050年の未来俯瞰など、数多くのプロジェクトを通して、社会に技術が与えるインパクトを評価。IBMが研究する、予想以上の未来の進化を目の当たりにしながら、能楽やデジタル音楽に触れ、この言葉では表せない者たちを表現できないか、と考え当アイデアに至る。
Takayuki Nakatsukasa evaluates the impact of technology on society after experiencing a number of projects of planning new business and overviewing 2050 with utilization of technology, under collaboration with IBM Research members.
While witnessing the evolution of the future beyond the expectation that IBM researches, he also getting connected to Noh and digital music. As a result, he started to consider how to express those who can not be expressed by language, which finally led him to the idea of this event.